ウチ

テキトーなんだ

運命思考

ずっと忘れ物をしたら叱られることに納得がいかなかった。忘れ物とは自分の意志外で起こることで、コントロールできない自然の一部だから。家に蚊が入ったら網戸を閉めなかったことを叱るのは分かるけど、蚊が入ることを叱るのは自然に文句を言っているのと同じで不思議だった。実のところ網戸を閉めなかったことを怒っていたのだろうけど、先生や親は忘れ物をしない方法を教えてくれなかったから、忘れ物の網戸が存在しうることと、網戸を発明するのに10年以上かかった。大発明である。穴だらけではあるけれど。

生きる上で自由意志というのはほぼ存在せず、自分は川を流れる水分子の一個でしかないと思いながら生きている。運命思考とは全ての物事に理由があると考えられる素質らしいけど、裏を返せば自分が意志を持って何かをしようとすること自体全体の一部であり、自分は自由だと勘違いしているが実のところ流されているだけ、と思ってしまう。強みだとは全く思えないのだけど、上位5位内に入ってしまったので活用法を考えたいところだなあ。セレンディピティ的な、あらゆる場所でヒントのレーダーを常時発動していることや、例えば兄弟と比べれば解脱に一番近そうではある、みたいなことだろうか。もっと仏教を勉強するとか、内省と組み合わせるとか、実用的な活用法ではなく生きやすさを目指して、それこそ収集心みたいな実用的な強みが発動する素地を整えるのが良いのだろうなあ。